今週末から始まったワールドカップ決勝トーナメントは、流石ベスト16まで勝ち残ったチームという試合ばかり!!
正直、この中に日本代表が入るには、技術、走力、ゲームへの対応能力、そして国を背負うという意気込み、どれをとっても不足していました。
ここで負けてしまったのは、いずれも2位通過してきたチームなのですが、本当に紙一重です。
特に決勝トーナメント1試合目、ブラジル対チリなんてトーナメント1回戦にするのは本当に勿体無いくらいの試合内容。
あれは、決勝といってもいいくらい、贔屓目に見ても準決勝の試合といっても過言ではありません。
ブラジルが抱えているプレッシャー、完全アウェイの中で戦うチリ。
劣勢ながら体を張りつつ、決して守備をサボらないチリの選手には感銘を受けました!
やはり、あそこまでの気迫は残念ながら日本代表にはまだまだ足りないものですね。
また、トーナメント2日目のオランダ対メキシコ。
この試合は、サッカーにおける全てが凝縮された試合だと思います。
最初、メキシコのパスサッカーに圧倒されていたオランダですが、1点入ってからは攻撃スタイルに切り替え、猛反撃を見せ始め、得点前と得点後では、ガラッとチームが変わりました。
あの切り替えは、凄い!
メキシコが守りに入ったこともあるのですが、この1点でメキシコを圧倒し始め、ついには後半43分にスナイデルの豪快なシュートで追いつき、 延長線突入か?というところでロッペンの突進によるPK。
あれでPKを取られてしまうのは、メキシコが少し可哀想ですが、やはりこれは最後まで諦めなかったオランダの勢いなのでしょうね。
この試合は、選手もそうですがベンチワークも秀逸でした。
的確に試合を読み、それぞれの監督が交代のカードを惜しみもなく切るという、ワクワクするような展開でした。
メキシコの誤算は、DFモレノの負傷退場でしょうね・・・
代わったレジェスが悪いわけではないのですが、やはりモレノは効いていました。
僕的にもモレノのプレーはとても好きで、ここでもしモレノの退場がなければ、結果も違ったのではないかと思えて残念でなりません。
オランダでは、まさかファン・ペルシーを交代させるとは思ってもいませんでした。
2枚看板の1枚を外して大丈夫??なんて思っていましたが、交代したフンテラールによって、オランダはさらに活性しましたね。
やはり高さは武器になります。
特に決勝トーナメントのようなノックアウト方式の場合、負けている時にパワープレーを敢行できることはかなりの武器ですし、時間を欠けず一発で戦況を変えることができるので、時間と手数のかかるパスワーク主体のチームよりも有利となります。
ですので、スピードと高さもあり、戦術変更にきちんと対応できるオランダは、現在のところ最強なのではないかと思えます。
納得のMOM
このオランダとメキシコの試合では、MOM(マン オブ ザ マッチ)はメキシコのGKオチョアになったようですが、これは納得ではあります。
少なくとも2~3点は防いでいますからね。
しかし、僕はこの試合、できればMOMをオランダのカイトにもあげて欲しかったですね。
この試合で代表100試合を達成したベテランなのですが、あのシステム変更に対応できるのは、このカイトの存在なしにはありえないと思います。
最初は、左のウイングバック、後半は右のウイングバック、さらに後半の終わり頃には右ウイングとこんなユーティリティプレイヤーは、世界どこを探してもいません。
もっともっと、カイトは評価を受けてもいいとは思うのですけどね。
ちなみに僕のベスト8予想は、これまでのところ3勝1敗となっています。
またベスト8が出揃ったところで、ベスト4予想をしたいと思います。
さて、今日は、フランスとドイツが出てきます。
一体どんなサッカーを見せてくれるのでしょうかね。